働きづらさを“チームの力”に変える、街のスペインバル

茨城県つくば市で本格的なスペイン料理と地元野菜を楽しめる人気店「スパニッシュバルボニート」。
2024年、スタッフの多様な事情に対応するために「半歩雇用制度」を導入しました。

■ 導入の背景

ボニートでは、以前から育児中のママさんスタッフや、体調に波がある方など、フルタイムでの勤務が難しいスタッフも多く在籍していました。
「働きたい気持ちはあるのに、環境が整っていない」という声に応える形で、柔軟な働き方の仕組みを模索する中、生きがい創出研究所の「半歩雇用制度」に出会いました。

■ 制度導入後の変化

制度を取り入れてからは、1日1~2時間だけ働くスタッフや、週1回の短時間勤務から少しずつシフトを増やしていくスタッフなど、多様な働き方が実現しました。
スタッフ同士が「できること」を補い合い、互いを気遣う文化が自然と根付き、職場の一体感が大きく向上。
常連のお客様からも「雰囲気が明るくなった」「スタッフがいきいきしている」といった声を多くいただいています。

■ 経営者の声

最初は「シフト管理が大変になるのでは」と不安もありましたが、実際にはスタッフの定着率が上がり、急な欠勤も減りました。
「誰かの負担にならない働き方」を皆で意識するようになり、チームとしての結束力が強くなった実感があります。
結果的に、売上も前年比を超える月が続いていて、制度導入の効果を実感しています。
(株式会社Bonito 代表取締役 小野将弘さん)

■ 今後に向けて

今後は、制度をさらに活かして、子育て中の方やブランクのある方の受け入れも積極的に行っていく予定です。
「人手」ではなく「人の想いと力」を大切にする働き方を、ここから広げていきたいと考えています。